宮城が熱い(1)

お客様から、今宮城県のジャズ喫茶が熱いという話を聞いておりました。店主、隣県の岩手
出身でありながらほぼ初耳の情報ばかりでこれはまずいと思っていたところ、店主の母親の
見舞いで岩手に帰省するのにあわせ、とくに興味をそそられたお店を訪問してみることに
しました。開業を決意したときからなんやかやと忙しくなり帰省どころの騒ぎでなくなって
以来、東北は遠いところになってしまいましたが、今回(まさに)意を決してお店は臨時
休業。仙台で途中下車&レンタカーを借りてとくに興味をそそられた二軒を訪ねてみることに
しました。

まずは仙台市にほど近い多賀城市のパラゴニアンさんから。
住宅地にたたずむというよりそびえたつ高い屋根の音楽堂といいう雰囲気です。
入店し、前から二列目のベストポジションを確保し、コーヒー(うまい)とジェラート(これ
もうまい)をオーダー。コーヒーがイタリアンローストでアイスクリームでなくジェラート
なのはご店主の本業(ワイン販売)の関係なのか。

滞在中にかかっていたのは下の3枚。
-Bert Eckoff(p)Tell me you’ll wait for me
-ケニードリュー Your soft eyes
-ポール・セラーノ Blues Holiday

Paragonから流れる音はパラゴンらしい豊かな低音に加え、中&高音域のユニットが非常に
クオリティーの高い音を出しているという印象でした。

重量級ターンテーブルから繰り出される安定したアナログ信号が超ド級(チープな表現…)の
アンプで増幅され迫力のある再生音を生み出しております。ご主人とはオーディオについて
細かい話ができなかったのですが、機材は手抜きなしの逸品ばかりをそろえておられます。
また、高い天井の店内には反射板のような仕掛けはなく響きは非常にナチュラル。これは東京
にいるかぎり真似できません。

アクション開始が早い時間でなかった上(ホテルのカードキー紛失というトラブルのため) 
県北の栗原市への移動も控えていたのでわずか3枚聴いたのみで後ろ髪をひかれながらこの店
をあとにしました。

実はパラゴニアンさんにはCD用としてDD66000もあり(パラゴンと反対側に設置)こちらも
聴いてみたかったのですが、再訪時のお楽しみということにしておきます。
なお、写真の下にお店のHPのリンクを張っておきますのでご覧ください。

ジャズワインバー パラゴニアン(Paragonian)|宮城県多賀城市

(2へ続く)

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。