店名の由来と当店の楽しみ方

店名の由来

磐(ハン)に半濁音の゜を付けてPan、それにJaをつけてPanja(パンジャ)というのが当店の呼び方です。
磐は店主の岳父(故人)の名前で、読みはイカツイ響きの「いわを」で、実際にも鬼瓦のような形相でしたがチャーミングなところもあり、周囲からは親しみを込めてバンさんと呼ばれていました。
当店は妻の実家、鬼瓦氏が誕生から死去までを過ごした愛媛県新居浜市に開店するつもりで、岳父へのメモリアルの意を込めて磐(BAN)、それをちょっとポップにしてPAN、と JazzのJaで(一応ジャズ喫茶なので)パンジャと名付けました。
諸般の事情で東京でお店を構えることになったのですが、店名は3秒迷った後、このままでいくことにしました。
(①普通舅の名前とか店名にしない ②ミュージシャン由来なら既存店とダブる ③おしゃれな名前は恥ずかしい、・・・と脳内ぐるぐる)

パンジャといえば、山下洋輔氏がアルバム「わしのパンじゃ」を発表されていますが、勝手に店名にして申し訳ありません。それと松尾貴史氏のカレー店の店名 “般゜若(ぱんにゃ)”に似すぎてごめんなさい。

Jazz喫茶とは

元来の「ジャズ喫茶」とは、どういうところなのでしょうか。Wikipediaのジャズ喫茶についての記事が非常に簡潔にジャズ喫茶とは何か及びその栄枯盛衰をまとめてあります。

1  昔、それは日本のいたるところに存在した。
2  気難しいマスターがいて、客もまた一癖ある人々だった。
3  私語厳禁の店内で、眉間に縦ジワを寄せながら一心にレコードを聴いていた。
4  まるで禅寺だった。

会話禁止の硬派なお店では、入店したらまずは隅っこやスピーカーの真ん前等、思い思いの場所を確保して飲み物を注文 → タバコを燻らしながらジャズ雑誌をめくる → 聞きたいアルバムをリクエスト、というのがルーティーンでした。全然楽しくなさそうですが、とても楽しい時間でした。楽しくなかったらそんな店に通うわけがありませんよね。 昭和から平成の時代の流れの中で、ストイックな形態のジャズ喫茶は街から姿を消していきました。しかし昭和の流儀を守り続ける老舗の存在は今も日本のジャズ文化の中心であり続ける一方、近年は昭和のジャズ喫茶の洗礼を受けた人々が新たに開店するケースも増えてきています。また、リスニングバーなるものが世界的なブームなのだそうで、単なるBGMでなく鑑賞を目的としてCDやレコードをかけるというのが新鮮な文化として受け取られているらしいです。当店もそんな流れのなかで生まれたといえるかもしれません。

当店の楽しみ方

お客様に楽しみ方の指南などおこがましい限りですがご容赦ください。
当店は、スクエアかつストイックな店ではありません。皆様それぞれ思い思いのスタイルで楽しんでいただければと思います。
深煎り豆のコーヒーやピーティーなスコッチを片手に音楽と対峙していただくもよし、紅茶とお菓子を召し上がりながらBGMとして楽しんでいただくのもまた良しです。

大きい音量でなければおしゃべりもどうぞ。ただし、あまり大きな声ですとボリュームを落とすようお願いすることもありますのでご承知おき下さい。それと、時々あまり寛げない感じの曲が流れているかもしれませんが、それも間違いなくジャズという音楽です。ジャズとはことほど左様に幅広く奥深いものだということでご理解くださいませ。

また、当店では充電やWIFIサービスを行っておりません。PCなどのキーボード利用しながらのご利用や、携帯電話の会話はお控えください。携帯電話でのネットサーフィンしていただくのは問題ございません。
写真撮影していただくことも問題ございませんが、他のお客様が映り込むような撮影はお控え願います。
商談の場としてのご利用もご遠慮いただいております。